飲食店開業のための融資申請で、申請書類や事業計画書をしっかりとそろえることができたら、次に待っているのは面談です。融資調達のプロセスの中で、もっとも緊張する瞬間でもあり、審査の上でも重要な役割を果たすことになる面談ですので心して臨みたいですね。
ここでは、融資面談の際に注意することについてまとめてみました。
審査の担当者が質問した内容をしっかりと理解し、それに対する答えを明確に伝えましょう。
聞かれてもいないことをべらべらとしゃべる必要はまったくなく、かえって逆効果になります。必ず聞かれたことにきちんと答えるという態度を貫きましょう。
基本的に、担当者は事業計画書を元に質問をしてくるので、事業計画書の内容が頭に入っていれば、答えられることばかりです。落ち着いて、はっきりと考えを伝えるようにしましょう。
ちなみに、もしも事業計画書の作成を専門家に依頼した場合は、事前に面談対策として打合せをおこなっておくことも大切です。
服装には人と為りが反映されます。面談時に特に服装を指定されることはありませんが、TPOにあわせた常識的な服装で臨むことが大切です。普通に考えて、お金をお借りしいいくわけですから、それなりの礼儀をみせる必要があるといえます。そのため、スーツやそれに見合った服装が望ましいでしょう。またしわが寄っていたり、ほつれていたりしたらせっかくのスーツが台無しです。清潔感を意識し、きちんと身だしなみを整えて面談会場へ向かいましょう。
融資の相談は、申請者が単独で受けるのが原則です。中には専門家に同行してもらおうと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それはNGです。本人の開業者としての資質をみるための面談ですので、専門家がフォローに入ることは、かえって逆効果になってしまうのです。例えば何人かで共同で開業を考えているケースであっても、面談には代表者が1名が行くというのが望ましいでしょう。融資の面談には、それくらいの覚悟と熱意が求められているということなのです。