どこから食材を仕入れるかは、お店の規模やコンセプトによっても変わってきます。しかし、安くて良質な食材を安定して供給してもらうというのが、どのお店にも共通して言える仕入れの基本といえるでしょう。
ここでは、飲食店の仕入れ先にはどのような種類があるのかをみていきつつ、それぞれのメリットやデメリットについて考えてみたいと思います。
仕入れ方法の種類
有機野菜や特別栽培の野菜を扱うお店や、その日の朝に漁れた新鮮な魚介類をウリにしているお店など、それぞれのコンセプトに合わせて、農家や漁師さんといった生産者から直接仕入れるというお店も多いでしょう。今は全国の生産者つながることができるサイトも充実しているので、そういったサービスを利用し、こだわりの食材を仕入れてみるのも一つの方法です。
こちらは業務用食材を扱っている業者と契約をし、決まった日に配達してもらうやり方です。この場合お店まで配達してくれるため、買い物の手間が省けるというメリットがあります。業者に頼む際は、一つの業者だけに限定せず、複数の業者と契約するのがおすすめです。業者によって食材の得意不得意がありますし、複数取引をしていれば、価格や商品の質の良し悪しなども比較することができるからです。
業務用食材の通販サイトやAmazon、楽天などのECサイトなどを利用して仕入れる方法です。注文から配達までのスピードも速くなっているので、最近ではこの方法が広く普及しているようです。ただ業務用食材の通販サイトの場合、ある程度まとめて購入しないと送料がかかってしまうことがあるため、大量に仕入れた際の食材のストック場所もあらかじめ考えておく必要があります。
自分で買いに行くという場合、築地市場などの卸売市場で仕入れるという人が多いですが、個人経営の小さなお店では、近所のスーパーや業務スーパーなどで仕入れるという人もいます。いずれにしてもネットと違い、食材を自分の目でみて確かめることができるため、手間と時間はかかるものの、食材を比較し、安くて質の良いものを吟味して仕入れることができるというメリットがあります。
仕入れ方法は一つに限定しないのがポイント
飲食店の食材の仕入れ方法にはいくつかの種類があることをみてきましたが、どれか一本の方法に絞る必要は全くありません。上記のすべての方法を使い分けている飲食店も多いです。お店の規模やコンセプトに合わせて、どの食材をどこから仕入れるのがベストかを、まずは考えてみてください。