もしも内装の引き渡しが終わった後に、何らかのトラブルが起きてしまった場合はどうすればよいのでしょうか。
特に厨房機器や各種設備など、故障の可能性がある機器を多く扱う飲食店では、引き渡しが済んでからのメンテナンスについても、気にしておきたいところです。
何か一つでも故障してしまったら、営業に支障がでてしまうだけでなく、最悪の場合、電気・ガス・水道などの基本的な設備にトラブルが発生してしまい、休業を余儀なくされてしまうというケースも考えられます。
そうならないためにも、引き渡し後のメンテナンスについて確認しておくことはとても大切なのです。
ここでは、引き渡し後に何らかのトラブルがあった場合、無償で修理してもらうことはできるのかなど、引き渡し後のメンテナンスについての考え方をまとめてみました。
内装工事契約書の「瑕疵担保(かしたんぽ)責任」の項目をチェックする
内装業者との契約書の中に、「瑕疵担保責任」という項目があるかと思います。
この瑕疵担保責任は不動産会社との賃貸借契約の際にも出てくる言葉なので見覚えがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
内装引き渡し後のメンテナンスがどのような契約になっているかを確認したいときは、契約書の「瑕疵担保責任」の項目内にある「瑕疵担保期間」をチェックしてみてください。瑕疵担保期間とは、簡単に言うと「保証期間」のようなものです。
ここには、引き渡し後に機材や設備などに何らかのトラブルが発生した場合、「いつまでであれば無償で内装業者がメンテナンス対応しますよ」といった内容のことが書かれています。
通常、一年間は保証の対象になっていることが多いようですが、念のため、引き渡し時に保証期間についても確認しておくとよいでしょう。
ちなみに、この瑕疵担保期間(=保証期間)を過ぎた場合でも、明らかに施工側の問題で起きたとわかるトラブルに対しては、無償で対応してくれる場合もあるようです。
反対に保証期間内であっても、故意に設備を破損させた場合や、明らかに施工主側の落ち度で破損等のトラブルが発生してしまった場合などは、保証対象にならないというケースもあり得るので充分注意しましょう。