飲食店開業の際に、最も予算を費やすのは内装工事です。それだけの費用をかけてやるからには、できるだけ理想に近い店舗をつくりたいと思うのは当然だと思います。ましてや飲食店にとって内装は、提供するサービスと同じくらい、売り上げを左右する重要な要素の一つです。一度決めてしまった内装は簡単にやり直すことはできないので、後から後悔することのないよう慎重に進めていきましょう。
そして内装工事を請け負ってくれる内装業者は、店舗が完成するまでの間あなたのパートナーとなってくれる大切な存在です。ここではそんな彼らを味方につける、内装業者との上手な付き合い方について考えていきたいと思います。
内装業者のやる気を引き出す3か条
わざわざ言うまでもないかもしれませんが、内装業者に仕事を依頼する際は「とりあえず打ち合わせがしたいから来てほしい」などのように一方的に呼び出すのはやめましょう。ファーストコンタクトからきちんと必要事項をまとめ、状況を丁寧に伝えるようにしてください。
業者に電話やメールで依頼する際には、最低限以下のことを伝えるようにしましょう。クライアントであるこちら側がきちんと考えをまとめたうえで依頼すれば、内装業者も真剣に応えてくれるはずです。
最初につたえるべきこと
・何をやりたいか
・スケジュール感
・予算の上限
・物件の状況
・支払条件
・そのほか理想の条件があれば
内装業者は本質的にクリエーター気質の強い人がほとんどです。そのため、こちらのやる気や情熱が伝われば、契約以上の価値で応えてくれるという業者も多いのです。
やる気や情熱は言葉で伝えるだけでなく、態度で示すことが大切です。基本的に店舗デザインは、業者がクライアントからの要望ありきでアウトプットしていく作業になるため、こちらができることは、最大限の情報を提供する努力を怠らないということに尽きます。コンセプトを明確に伝えるのはもちろんのこと、どんなに細かいことでも情報共有は惜しまず行うという態度も忘れないようにしましょう。
内装業者は、習得までに何十年もかかるような知見を持ったその道のプロです。そして、あなたのお店をよりよくしていくために一緒に奮闘してくれるパートナーでもあるのです。これまで様々な店舗の開業にかかわってきたプロならではの知見を、あなたのお店に活かしてくれる大切な存在として、常にリスペクトをもって接することが大切です。