前項の「
内装業者の選び方」では、内装工事をするにあたって、どのような業者があり、それぞれ何をしてくれるかについてみてきました。内装工事一つとってもたくさんの業者が存在し、それぞれの役割があることをわかっていただけたのではないかと思います。
今回はそれらを踏まえた上で、複数の業者の中から自分にあう優良業者を選ぶために、持っておきたい視点についてご説明したいと思います。
複数の業者に見積もりを依頼する
まずは設計事務所でも施工業者でもよいので、複数の業者に見積もりを依頼してみましょう。最低でも3社に見積もり依頼することをおすすめします。もともと内装工事にかかる費用が大きいだけに、同じ条件で見積もりを依頼したとしても、業者によって数十万~数百万のひらきがある場合なども考えられます。
また前章でも述べましたが、見積もりを依頼する際には、飲食店舗の実績が多い業者を選ぶようにしましょう。飲食店の店舗設計には専門知識が必要になるため。店舗のコンセプトや物件における内装制限、そのほか近隣トラブルのもととなる飲食店ならではの騒音や臭いの問題など、隅々まで神経を行き届かせて業務を遂行してくれる業者が望ましいです。
きちんと話を聞いてくれる業者を選ぶ
複数の業者から見積もりが出そろったら、いよいよ業者選定にとりかかります。ここで皆さんがやってしまいがちなことは、最も施工金額の安い業者を選んでしまうということです。もちろん安くてよいものを作ってくれるのであればなんの問題もありませんが、中には安かろう悪かろうの業者もいるから注意しなくてはいけません。
合い見積もりをとる目的の中には、業者と自分との相性を見極めるという意味合いも含まれています。自分の思い描いているデザインを、予算の範囲内で最大限に魅力的にしてくれる業者がいたら、多少金額が高くついたとしてもそちらを選んだほうがよい結果につながることが多いです。
また、やりとりをする際にストレスなくコミュニケーションがとれる担当者がいるかどうかも重要なポイントです。内装が完成するまでの数週間、何度もやりとりを重ねていく必要があるため、きちんと自分の意見を聞き入れてくれ、プロとしてのアドバイスをしてくれるバランス感覚のある業者を選ぶようにしましょう。