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融資に必要な手続き」では、日本政策金融公庫への申請を例に、おおまかな流れをみてきました。その記事でも少し触れましたが、融資申請を受けるためには、提出すべき書類や様々な準備が必要です。審査に使用する書類なので、必要なものをきちんと期限までに揃える必要があり、提出が遅れればその分融資の実行も遅くなってしまいます。ここでは、よりスムーズに融資を受けられるよう、融資申請をする前に、何を準備すればよいのかについて、ご紹介したいと思います。
開業したい!と思ったらすぐにでも始めるべき準備
もしも手元にない場合は、急いで勤務先へ再発行をお願いしましょう。働いていた会社が複数ある場合は過去の勤務先にも連絡が必要です。
複数の勤務先に同時勤務している場合や、不動産収入などの別収入がある方などは、確定申告の義務があります。もしも該当する方で確定申告義務を知らなかったという方は、必ずするようにしてください。また申告後の書類はきちんと保管しておきましょう。
融資申請をする年の給与明細は必ず必要になります。また、それ以前の給与明細があればよりいいので、思い立った時から保管しておくようにしましょう。
飲食店を開業したいと思ったら、貯金をしはじめる人も多いでしょう。計画的にコツコツ貯めてきた過程がわかる通帳は、審査で好印象を与えることができます。反対に、まとまった額を一気に振り込んだような通帳だと、審査通過できないというわけではないですが、計画性を疑われてしまう可能性があるため不利になります。
開業に向けて動き出したらしておくべき準備
物件取得時の領収書はもちろんのこと、店舗開業のための研修費、調理器具や食器類などを購入した領収書もきちんと保管しておきましょう。これらは、融資審査の際に自己資金とみなされる可能性があります。また、移動で使った領収書なども念のためとっておくとよいでしょう。
それぞれのケースにあわせて以下の書類を準備しておきましょう
ご自宅
賃貸の場合=賃貸借契約書
ローンで購入の場合=住宅ローン返済明細、売買契約書
開業店舗
不動産契約後=賃貸借契約書
不動産契約前=保証金、礼金、仲介手数料などの金額がわかる書類
昔取得した資格などは、いざという時証明書をどこに保管したかわからないということもありますので、事前に探しておきましょう。
その他必要書類など
・運転免許証
・事業計画書一式
・借入申込書
→融資の借入のための申込書です。