「タベルナ」と言うと日本人は「食べるな」という漢字を当ててしまいがちですが、違います。「タヴェルナ」とも言うこの言葉は元々はラテン語で小屋・仮屋を意味するものでした。板を意味するものや木材を意味するものから変化したと言われています。それが転じて小規模なレストラン・大衆食堂を意味する言葉になったのです。ギリシャ人の移民によってこの単語は世界中に広がっています。特にアメリカやオーストラリアでは、複数形となる「タヴェルネス」が日常的に使われています。
オシャレなイタリアンやギリシャ料理のお店の名前がタベルナだったりするのはそのためです。日本ではあまり一般的な用語ではありませんし、「食べるな」という日本語がある以上は誤解されやすいものの、国が違えば文化も言葉も違います。そういうものだと受け入れるしかありません。馬鹿にするつもりはなくとも、偶然に日本語では下ネタだったり不快な言葉だったりというものが海外では普通に使われている言葉となっているものはよくあります。
新しく店舗を構えようという時に、業務用の設備や道具を一から揃えるのは大変です。そういった意味でも居抜き物件はありがたいものです。とはいえ、元々その店舗がどういった商売をしていたか・どの程度の設備が揃っているのかはきちんと調べるようにして下さい。後から買い足ししなければならないものが多くなり、余計な出費がかかります。
イタリアンのお店をと考えているのであれば、タベルナも候補の一つとして上がるでしょう。ただし、元々は小屋を意味するような言葉です。どちらかと言うと雑多な雰囲気で大衆向けの料理が作られていたようなお店なのです。おしゃれな雰囲気のデートが楽しめるように・高級食材を使った本格派イタリアンを提供したいというのであれば、イメージと合わないことになってしまうかもしれません。
居抜き物件と言ってもほんの少しの設備しか残っていない状態の物件だって多々あります。とにかく一度確認することが大切です。