有効面積とは、その名の通り有効、つまり使えることができる面積のことを表す用語です。具体的には、土地の広さが100坪あったとしても斜面が20坪あればそこは使えないので、有効面積は80坪になるというわけです。
これが賃貸や居抜き物件における場合になると、土地というよりも専有部分の面積のことを表す言葉になります。専有面積と聴くと難しそうに聞こえますが、自分自身もしくはお店が使える面積です。賃貸アパートやマンションの借りている自分の部屋や、居抜き物件であれば借りているお店の部分ということです。
そのため、廊下や階段などの共有部分は含まれていません。ベランダやバルコニーも集合住宅では共有部分とみなされるので、有効面積には含まれないのが通常です。ベランダは個人で使用できる部分ですが、非常時においては避難経路として使われるため共有部分とみなされているためです。安全上の問題からこのような措置が取られています。
せっかく借りるのであれば有効面積が広ければ広い方がいいと思うかもしれません。しかし、実際に部屋を見てみると思ったよりも狭く感じたり、逆に広く感じるということがあり数字の比較があてにならないことが分かります。
その理由は、配管スペースなどの出っ張りやロフトにあります。配管スペースは有効面積として数えられますが、実際に家具などを置くのは難しいでしょう。ロフトは物置程度であれば採光などの建築条件が認められない限り、有効面積には含まれません。窓の大きさや、長方形の部屋などの間取りによっても広さの感覚は変わってきます。
中には、大家さんや管理会社が部屋を広く見せるために、本来であれば含まれないはずのロフトやベランダを含めた面積を掲載していることもあるので注意しましょう。有効面積や専有面積の中に、ロフトやバルコニーを含むという記載があるケースも少なくありません。実際に部屋を見る際の参考にしましょう。