プライスゾーンとは、店舗で取り扱う商品の価格帯のことです。基本的に店舗を経営する場合には一定の範囲で価格帯を設定することが多く、その価格帯の範囲で販売できる商品を取りそろえることで安い商品を取り扱う店舗であるか、高い商品を販売する店舗であるかを決めることで、店舗のイメージを決めることができます。
このプライスゾーンを決定することは客層を選ぶことにつながり、経営面においても重要な要素となっています。
プライスゾーンを決定する要素は様々ですが、その範囲によって客層が大きく変わると言う点にも充分に注意をすることが必要になります。また販売する商品もプライスゾーンによって大きな影響を受けるので慎重に設定をすることが重要となるのです。
近隣が高級店ばかりの場合にはプライスゾーンを低く設定しても周辺のイメージから顧客が集まらないと言うこともあるため、その環境に大きな影響を受けるものであることも充分に認識をしておくことが重要です。
居抜き物件において店舗を営業する場合、取り扱う商品の価格帯についてはオーナーと十分に整合することが必要です。特に多数の店舗が入居するテナントビルなどの場合には店舗におけるプライスゾーンの統一感を持たせたいとするオーナーも多く、テナント側の独自の判断で商品の価格帯を決定した場合、他の店舗との整合性がとれずに大きなトラブルとなる危険性があるためです。
また顧客は様々な店舗を回って買い物することも多く、高級店ばかりの中に価格の安い商品を備えた店舗が存在した場合、そのテナントビル時代に来店する客層が大きな影響を受けてしまうことがありテナントビル全体のイメージを変化させてしまう要因になりかねません。そのためプライスゾーンは独立した店舗の場合と異なり全体のバランスを考えて決定しなければならないのです。
居抜き物件を選ぶ際には周辺の店舗との兼ね合いを考え、自らが営業したい店舗との整合性をチェックすることが重要です。