イニシャルコストは通常新事業などを始める際に必要な備品や車両などを用意し実際に稼働するまでにかかる費用のことを指します。
例えば会社の事務所であれば机や椅子、コピー機などのパソコン類など、運送業の場合、アルミ板やトレーラー、トラックなどの車両がイニシャルコストになります。
イニシャルコストは事業に必要なものですが、お金をかけすぎてしまうと開業資金に余裕がなくなってしまうため、負担が大きくなってしまったり、最悪経営を苦しめる原因となりますのであまりお金をかけすぎないようにした方がよいでしょう。黒字経営になるように出来るだけ費用を抑えることが重要です。
イニシャルコストと似ているものにはランニングコストがありますが、イニシャルコストは初期費用なのに対し、ランニングコストは最初に使用する電気代やインク代以外にも、その後も継続的に必要になるものはすべてランニングコストになりますので、混合しないように注意が必要になります。
イニシャルコストとランニングコストはよく似ている費用であるため見極めるのが難しいと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで両者を見分ける方法をご伝授します。それは固定費かそれとも変動費に分類されるかを考えればよいのです。
イニシャルコストは固定費に分類されますので、パソコンやコピー機、プリンターやトラックなどの車両は固定費になります。ランニングコストは変動費になりますので、使った分だけ必要になるインク代、光熱費、ガソリン代などは費用が変動するので変動費に分類されることになるのです。
固定費であるイニシャルコストは損益分岐点計算時に重要になるため、正しい利益分を計算するのにとても重要になりますので、正しく分類することが必要です。固定費も変動費も出来るだけ抑えることが経営状態を良化することに繋がりますので、出来るだけ費用を抑えることが高い利潤を得る結果を導き出します。