お店やオフィスを構えるうえで大切なのが人の流れを把握して、立ち寄りやすい場所を選ぶことです。その目安にできるのが最寄り駅の乗降客数です。これが多いほど電車の利用客が駅付近に出てくるため、店の利用にもつながる機会が多いといえます。また、出勤や会社帰りなど忙しくなる時間帯も予測できるので、お店の動かし方もある程度イメージしやすく、乗降客数を把握しておくと戦略にも役立ちます。乗降客数とは駅を利用する客の中で、電車に乗る人の数と降りた人数を指します。
曜日や時間帯ごとに出すこともできますので、どのくらいの人がこの駅を使っているのかもわかります。さらに、平日と休日の人の流れの差も把握できますし、混む時間帯もわかります。乗る場合と降りる人ではその後の流れも異なってくるので、それを生かして店の呼び込みや運営方法に反映すると無駄がなくなります。店の規模によって適切な客数の駅も変わってくるので、乗降客数を知っておくとスムーズに仕事をすすめることができます。
駅が近い立地の店舗だと、それだけ利用者も多く得ることができるチャンスも大きいです。しかし、何もしないで利用してもらえる時代ではありません。駅が近いことに合わせたサービスを展開していかなくては勝ち抜くことはできません。例えば乗降客数をチェックしてみて、乗る方のほうが多ければ電車に向かって急いでいるので、すぐに対応できるスピードが必要です。逆に降りる方が多ければ少しゆったりできるので、温かいものや息抜きの飲み物などは手軽に利用できるでしょう。
さらに、電車に乗る目的の方が多いですから鉄道系の電子マネーも持っている方が多いはずです。そこで支払い方法にも電子マネーを積極的に用いることで利用する方も増えるでしょう。このようにリサーチをしておくだけでも、対応するべきサービスがわかります。利便性をアップさせることと、立地に合った接客スタイルで使いやすくて安心できるお店にすることができます。