売上総利益というのは、売上高から原価を引いたもので、利益の総額を現しているものです。粗利というように言われますが、これによって会社がどれだけの付加価値を付けて、商品やサービスを売る事が出来たるのかという付加価値が分かる事になります。この売上総利益が大きければ大きいほど大きな付加価値を付けて販売をすることが出来たという事になり、会社の利益も大きなものとなることを意味します。
原価というのは、その商品を製造して販売するのにかかったコストの事を言いますから、この原価が高いほど利益は少なくなり、原価が低いほど利益は大きくなります。勿論、売上が多いほど利益は多きくなり、売上が少ないほど利益は少なくなりますから、売上総利益を増やすには、売上を上げて原価を下げるという事が必要になるという事がこの式から理解出来るようになります。製造原価は商品を販売する時には必ずかかるものなので、これをいかに下げつつ、いかに多くの商品を売るのかが重要な事がこれから分かるわけです。
売上総利益が意味するものは、競争力だと考えても良いでしょう。というのは、全ての商品は原価に付加価値を付けて売られていて、全ての企業はこの付加価値を出来るだけ大きなものとしたいと考えているからです。何故なら企業は利益を上げる為に活動をしているわけで、いわば企業がモノを作って販売しているのは、この売上総利益をいかに大きくするのかという事を考えて活動をしているわけです。
ですが、商品は高くなれば買われなくなるわけで、この付加価値を大きくすればするほど商品は売れなくなることになります。ですから、この商品につける付加価値というのは、それが企業の力を意味していると考えることが出来るわけです。企業の競争力がこの数字に出てくることになり、この数字が高ければ高いほど、その企業は大きな力を持っているという事が言えるわけで、競争に勝ちやすいといえます。企業は常に自由競争をしていおり、この力が持つ意味には重要なものがあります。