ロードサイド店舗とは交通量の多い道路に面した場所に立地した店舗の事で自動車やオートバイ、自転車などによる来店を想定し十分な収容数を持った駐車場を完備し、ワンストップで欲しい商品がすべて揃うようなコンセプトの大型店舗が併設されています。
ロードサイド店舗がオープンするのは比較的公共交通機関や物流が発達していない場所が多い事から大型の倉庫を持ち、大量入荷大量販売を行うディスカウントショップの形態を執っている傾向が多くなってます。
地域住民にとっては、それまで買い物をするにも隣町まで長距離の移動を余儀なくされていたところに、自動車ですぐに移動できる圏内に店舗が存在する事で移動の負担が大幅に軽減されます。
店舗スタッフに地域の住民を採用すれば新たな雇用の創出となるのに加えて、良い物をより安く販売しているなど評判の良い店舗となれば周辺エリアからの顧客も来店するようになり、地域経済の活性化にも大きく寄与します。
有名量販店やスーパーなどの中にはロードサイド店舗からスタートしてから全国展開をして大成功をおさめ、競争率の激しい都心部の一等地へと進出したチェーン店も少なくありません。
ロードサイド店舗が立地するのは前述のように比較的公共交通機関が発達していない場所が多いですが、そのために地価が安くイニシャルコストを低減できる事から新規事業のスタートアップを行う土地としては最適な選択肢と言えます。
その一方でスタート時の周辺エリアの人口の絶対数が少ない事から顧客のパイが懸念されるところですが、逆のその後大きな発展を遂げて人口増加が発生し、顧客のパイを全て手に入れられる伸びしろがあるという見方もあり、さまざまな可能性を秘めています。
良いロードサイド店舗が周辺エリアに住人を呼び、そしてその住人がロードサイド店舗に訪れるというシナジー効果は、一企業が売り上げをあげる以外にも地方都市の発展に多大なる貢献を果たしています。