新しい飲食店を開くときに、まずは食べて味を知ってほしい、お店の存在を認知してほしいのが第一歩です。まずは食べて味を知ってもらわない限り、次の来店や他人に口コミをするなどつながっていきません。しかし、その第一歩が難しく、お店に入ってもらうことは広告などをうっても効果が必ず上がるとは限りません。そこで有効な方法なのが試食会です。
試食会とはお店の料理を無料で食べてもらうイベントのことで、味を知っていただくために行うことが多いです。行う形式もいろいろで、店の前で通る方ランダムにふるまってお店の存在をアピールする方法もあります。また、店内で数品を振舞って、ゆったりとした食事を楽しんで過ごす方法もあります。どちらも利用したことがない方をターゲットにすることが多く、店の雰囲気から料理までを知ってもらい、今度はお客様自ら来店してもらえることを目的とします。試食後にアンケートをとることで店の改善にも役立ちます。
自分の店の味を知ってほしい、気軽に来てほしいとアピールするのに効果的な試食会ですが、やみくもに開催すれば効果が上がるわけではありません。きちんと店を利用する可能性のある方をターゲットに絞って行わないと、ただ無料で食材を使ってしまうだけになります。利用する可能性がある予備ユーザーとはお店の周辺に住んでいる方、勤務先がある方などです。たまたまそこを通りがかった方では、そもそもその土地に来る可能性も低いので意味がありません。
そこで、参加できる人を事前に応募式にして住所などで絞ったり、周りにもアピールしてもらうために年代や性別を絞ったりすることがポイントです。さらに食事とともに料理のコツや食材などを記した説明書きのようなものを用意して、こだわりをアピールすることで口コミがしやすくなる工夫なども必要です。今はSNSも盛んですから、お店の内装もこだわって見た目でも楽しい雰囲気にすることも大切です。