店舗賃貸を行ったり、居抜き物件を借りたりしたい時には、水回りがどのようになっているのかをチェックしておく必要があります。グリーストラップとは油水分離阻集器の事であり、飲食店では油物を作る事がありますが、これを作る際に使った容器や道具などを台所で洗いますと、油分を含んだ排水を排水口や下水管に流してしまう事になります。
グリーストラップは、油分を分離して水だけを流せるようにする物であり、これが適切に設置されているかどうかで賃貸店舗の機能性が決まってきます。水回りは飲食店には重要な要素ですので、店舗を借りる時には不動産会社に水回りを入念に見せてもらうようにするのが良いでしょう。
グリーストラップの構造はシンプルであり、最初に排水に含まれているゴミを専用の籠で受けるようになっています。そして、水と油の比重差を利用して浮かせ、沈んだ水のみを下水管に流す仕組みであり、浮いてきた物は別途処理する事が可能です。
グリーストラップの構造次第で、排水の水と油の分離のし易さ、油の処分のし易さが変わってきます。排水と一緒に流された残飯やくずを専用のバスケットで受けるようになっていますが、このバスケットが深めになっていますと多くのゴミを除去する事ができ、毎回清掃をする必要がありません。
水と油を分離させて浮いてきた油を処理する時には、それがし易い構造になっていますと、過度に油が溜まってしまうという事がありませんので、正常に処理が行われる環境を保てます。グリーストラップの使い易さ、処理能力の高さは飲食店でスムーズに調理作業や清掃作業をする上で重要です。水回りの強化を図りたいのであれば、このような排水しやすい物件を探す事が必要であり、いくつか条件に該当する物件をピックアップしておいて、比較検討を進めていくと良いでしょう。居抜き物件探しでもグリーストラップの処理能力には注目しておく事が大切です。