開業の際、多くの人はまず「物件探し」から始める傾向にあります。
しかし、物件探しをいきなり始めてしまうと、まずエリア探しに躓きます。
縁も所縁もなく知らない土地は自分に合っているかすら分からず、最終的に知っている土地のみで物件を探し、条件に合った物件がなかなか見つからないというスパイラルに陥るケースも往々にして存在します。
そのような状況で理想的な物件をスムーズに見つけることができればラッキーですが、空き物件は無数にあるものではないため、候補地を狭めてしまうと開業までに時間を要してしまいかねません。
自ずと候補地を狭めてしまわないためには、物件探し前に「自己分析」を行うことが重要です。
開業成功のポイントは、物件を探す前の「自己分析」にある
開業を成功させるためには「店舗イメージ」を具体的にしておく必要があります。
そのためにまずは「自己分析」が有効です。一見すると開業と関係ないように思いますが“自己分析”を分かりやすく説明すると、「『自分はどんな店を作りたいか』を徹底的に考えること」です。
この自己分析から「ターゲット層」「コンセプト」「客単価」などが見えてきます。そのくらい「自己分析」は重要です。そして、そこから導き出されたものに合わせた、エリア選定を行いましょう。
頭の中にある店舗イメージを具体的に書き出してみる
頭の中にある抽象的なイメージを具体的に文字や言葉にしていきます。メモや箇条書きで構いません。
最初は抽象的なものから始めましょう。
アイディアベースのものをまずは書き出してみることです。
アイディアをどんどん掘り下げていくことによって、具体性が増していきます。
その為、自分が頭に思い描いているものを文字や図に書き出してみることが重要です。
「開業の動機」「自分の得意・不得意」を理解しましょう
特に下記のポイントは明確にしましょう。
これにより、なぜ自分が開業に至ったのか初心が分かり、更には自分の強みも分かります。
・創業の動機
・自分の得意・不得意
・目指している店
目指している店、店舗イメージが明確になると、店舗全体のビジュアルイメージや、それによる『店舗の強み』が見えてきます。
売上を上げるためにも『店舗の強み』はかなり重要です。
この『店舗の強み』がブレてしまうと、流行にのってしまったり、無理な業態で商売をしてしまう可能性もあります。
そうならないためにも、まずは自己分析を行い、店舗の土台を強固なものにしましょう。
建物と同じです。土台がしっかりしているから、その上に建つ建物も強固なものとなります。
基礎工事と同じ意味で、自己分析は非常に重要です。
『ターゲット』『商品』『コンセプト』を明確に
自己分析から、「ターゲット」「商品」「コンセプト」を明確にします。
一言で「誰に(ターゲット)何を(商品)どうやって売りたいか(コンセプト)」が説明できるようになることが理想です。
これらが明確になることで、それを目当てにお客さんが来てくれるのだと考えます。
まずはコンセプトから始めましょう。
コンセプトを決めるとターゲット層が産まれ、客単価が分かります。
それが分かると場所が絞り込めるようになります。
まとめ
「自己分析」と聞くと、開業とは関係ないように聞こえてしまうかも知れません。
ただ、開業への考えを明確にすることで、店舗の具体的なイメージが湧いてきます。
それにより「客層」「客単価」が分かり、「エリア」が導き出されるのです。
次頁「
成功する開業のポイント⓶」では、エリアの導き出しについて説明いたします。
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